Devin Townsendのギター Cオープンチューニングについて
最近になってDevin Townsendの曲をギターで弾いてみようと思っていたのと、ちょうど2017年の来日も決まったし、Devinのギターのチューニング(調弦)について書いてみます。
趣味程度にギターをやっていますが、前からDevinは好きなのにあまりギターをコピーする気になれなかったのは、彼独特の「Cオープンチューニング」が有るからでした。※以下「C調弦」と表記します。簡単に言うと、オープンチューニングとは"弦を押さえなくてもコードになる調弦"です。
DevinのC調弦では、何も押さえない(解放=オープン)で弾くと"ドミソ"のCコードになります。ギター初心者がまず挫折を味わうFコードも、C調弦では人差し指一本で押さえられます。
他のメジャーコードも人差し指一本で済むのです。ただしこのC調弦を他のミュージシャンはまず使わないので、Devinの曲をやる為だけに調弦し直さなければならない。
加えて通常の調弦でやっていた弾き方やコードの押さえ方が使えなくなります。この調弦ならでは弾き方を新たに考える必要があるのです。
【Cオープンチューニング】
1弦: E(ミ)
2弦: C(ド)←B(シ)
3弦: G(ソ)
4弦: C(ド)←D(レ)
5弦: G(ソ)←A(ラ)
6弦: C(ド)←E(ミ)
※2456弦のチューニングを通常の調弦から変更します。
僕の通常調弦からの変え方は
①「2弦4フレット」 を 「1弦: E」に合わせる。→これで「2弦:C」になる。
②この「2弦:C」に「4弦解放」「6弦解放」をオクターブで合わせる。
③「3弦: G」に「5弦解放」をオクターブで。
全体のバランス聴きながら微調整。
まー正確にしたい時はチューナー使います。
オープンチューニングの良い所は個人的な感覚で言うと、厚みのある独特の響きです。このC調弦の場合は低音弦456がさらに低い音になるので、低音の重厚さも増します。
※その分弦のテンションも緩くなるので、太めの弦を張るのが理想。
これでDevinの曲が弾けるぞ!
Devin Townsend Project: Where We Belong
これを書くにあたってオープンチューニングについて調べてみたら、この「C調弦」はオープンチューニングとしても特殊なようです。もともとはハワイアン音楽などでよく使うスライドギターやギターのボトルネック奏法でオープンチューニングが活用されます。指で押さえる代わりに金属やガラスの棒を当てるので直線一本でコードになるオープンチューニングだと都合がいいのです。ですがそういったチューニング例の中に「C調弦」はありませんでした。Devin独特のやり方なんでしようね。
そういえば、日本でもオープンチューニングの使い手として気になったのが押尾コータローです。初めて押尾コータローの演奏見た際に、響きが独特だなーと見ていたらやはりオープンチューニングの使い手でした。
押尾コータロー "15th Anniversary LIVE" Digest
※おまけ【C#m調弦】
僕がオープンチューニングに馴染みがあるのはDevinの他にも学生時代にやっていたクラシックギターの曲「Koyunbaba-コユンババ」が好きだったからです。この曲は「C#m調弦」で、「C調弦」に似ておりますがこちらは暗いマイナーコードが基本となっています。
【C#mオープンチューニング】
1弦: E(ミ)
2弦: C#(ド#)←B(シ)
3弦: G#(ソ#)←G(ソ)
4弦: C#(ド#)←D(レ)
5弦: G#(ソ#)←A(ラ)
6弦: C#(ド#)←E(ミ)
通常の調弦からの変え方は「C調弦」と似ています。
①「2弦3フレット」 を 「1弦: E」に合わせる。→これで「2弦:C#」になる。
②この「2弦:C#」に「4弦解放」「6弦解放」
をオクターブで合わせる。
③「3弦6フレット」 を「2弦:C#」に合わせる→これで「3弦: G#」になる
④「3弦: G#」に「5弦解放」をオクターブで。
この曲「Koyunbaba」はイタリアの作曲家Domeniconiによる4楽章構成の計15分ほどの大作クラシックソロ曲です。クラシックギターを何となく始めて、地味だなぁ~と思っていた中で、虜になった曲でした。オーブンチューニングならではの重厚な音と、悲しげで美しく徐々に盛り上げ第四楽章で感情が弾ける。
この第四楽章はメタル・ロック好きにもアピール出来るかもしれない。
当時はゴシックメタルやノルウェーのIn the woods…というバンドの曲をよく聴いていて、その雰囲気に近かったこと、In The Woods…はオープンではないがC#のダウンチューニングで曲の調が共通していたことが心に響いたかもしれない。
その数年後、Strapping Young LadのCityをきっかけにDevin Townsendの音楽にはまっていくのも、このチューニングの響きが影響しているのかもしれない。
趣味程度にギターをやっていますが、前からDevinは好きなのにあまりギターをコピーする気になれなかったのは、彼独特の「Cオープンチューニング」が有るからでした。※以下「C調弦」と表記します。簡単に言うと、オープンチューニングとは"弦を押さえなくてもコードになる調弦"です。
DevinのC調弦では、何も押さえない(解放=オープン)で弾くと"ドミソ"のCコードになります。ギター初心者がまず挫折を味わうFコードも、C調弦では人差し指一本で押さえられます。
他のメジャーコードも人差し指一本で済むのです。ただしこのC調弦を他のミュージシャンはまず使わないので、Devinの曲をやる為だけに調弦し直さなければならない。
加えて通常の調弦でやっていた弾き方やコードの押さえ方が使えなくなります。この調弦ならでは弾き方を新たに考える必要があるのです。
【Cオープンチューニング】
1弦: E(ミ)
2弦: C(ド)←B(シ)
3弦: G(ソ)
4弦: C(ド)←D(レ)
5弦: G(ソ)←A(ラ)
6弦: C(ド)←E(ミ)
※2456弦のチューニングを通常の調弦から変更します。
僕の通常調弦からの変え方は
①「2弦4フレット」 を 「1弦: E」に合わせる。→これで「2弦:C」になる。
②この「2弦:C」に「4弦解放」「6弦解放」をオクターブで合わせる。
③「3弦: G」に「5弦解放」をオクターブで。
全体のバランス聴きながら微調整。
まー正確にしたい時はチューナー使います。
実際にチューニングした際の動画
オープンチューニングの良い所は個人的な感覚で言うと、厚みのある独特の響きです。このC調弦の場合は低音弦456がさらに低い音になるので、低音の重厚さも増します。
※その分弦のテンションも緩くなるので、太めの弦を張るのが理想。
これでDevinの曲が弾けるぞ!
Devin Townsend Project: Where We Belong
たぶんアコースティックの方が独特の響きが分かりやすいはず。
これを書くにあたってオープンチューニングについて調べてみたら、この「C調弦」はオープンチューニングとしても特殊なようです。もともとはハワイアン音楽などでよく使うスライドギターやギターのボトルネック奏法でオープンチューニングが活用されます。指で押さえる代わりに金属やガラスの棒を当てるので直線一本でコードになるオープンチューニングだと都合がいいのです。ですがそういったチューニング例の中に「C調弦」はありませんでした。Devin独特のやり方なんでしようね。
押尾コータロー "15th Anniversary LIVE" Digest
※おまけ【C#m調弦】
僕がオープンチューニングに馴染みがあるのはDevinの他にも学生時代にやっていたクラシックギターの曲「Koyunbaba-コユンババ」が好きだったからです。この曲は「C#m調弦」で、「C調弦」に似ておりますがこちらは暗いマイナーコードが基本となっています。
【C#mオープンチューニング】
1弦: E(ミ)
2弦: C#(ド#)←B(シ)
3弦: G#(ソ#)←G(ソ)
4弦: C#(ド#)←D(レ)
5弦: G#(ソ#)←A(ラ)
6弦: C#(ド#)←E(ミ)
通常の調弦からの変え方は「C調弦」と似ています。
①「2弦3フレット」 を 「1弦: E」に合わせる。→これで「2弦:C#」になる。
②この「2弦:C#」に「4弦解放」「6弦解放」
をオクターブで合わせる。
③「3弦6フレット」 を「2弦:C#」に合わせる→これで「3弦: G#」になる
④「3弦: G#」に「5弦解放」をオクターブで。
この曲「Koyunbaba」はイタリアの作曲家Domeniconiによる4楽章構成の計15分ほどの大作クラシックソロ曲です。クラシックギターを何となく始めて、地味だなぁ~と思っていた中で、虜になった曲でした。オーブンチューニングならではの重厚な音と、悲しげで美しく徐々に盛り上げ第四楽章で感情が弾ける。
この第四楽章はメタル・ロック好きにもアピール出来るかもしれない。
僕は第1楽章、第3楽章も好き。もっと地味ですけど。
当時はゴシックメタルやノルウェーのIn the woods…というバンドの曲をよく聴いていて、その雰囲気に近かったこと、In The Woods…はオープンではないがC#のダウンチューニングで曲の調が共通していたことが心に響いたかもしれない。
In The Woods…: 299,796km/s
その数年後、Strapping Young LadのCityをきっかけにDevin Townsendの音楽にはまっていくのも、このチューニングの響きが影響しているのかもしれない。
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